
PCR樹脂に関する異物、環境物質検査などについて
PCR樹脂に関する異物、環境物質などの検査について
PCR(Post-Consumer Recycled)樹脂に関する検査流れは下記のいくつかのステップに分けられます。
ステップ① PCRソースの粉砕品に対する受け入れ検査

リサイクル粉砕品を受け入れる際にまず粉砕品の表面状態、色目に対して目視で検査する。特に表面の異物、目立つ金属物質、白、ライトグレーの混ぜ物粉砕品を注文したにもかかわらず、多くの黒色粉砕品が含まれているかどうかも確認する重要なポイントであります
なぜなら、粉砕品の調達価格は物性、環境物質状態だけでなく、色目次第に価格も変わります。
基本的に白、ライトグレー色の粉砕品価格(調色価値が高い)は黒、ダークグレー色より高いです。
左写真の粉砕品はエアコンの全面カバーからのソースであり、比較的表面状態が良いです
ステップ② PCRソースの粉砕品をリペレットして物性及び環境物質の検査
粉砕品の表面状態を確認して問題なければ、そのまま受け入れ、まずリペレットします。
因みに中国のPCR樹脂メーカーではだいたいお客様からの注文数量に対して生産ロットの数量を決めます。たとえば10トンの注文を受けたら、今回の生産ロット数量は10トンです。5トンの注文を受けたら、今回の生産ロット数量は5トンです。
もちろん50t、100tの注文が来たら、一つのロット番号ですべての注文数量を生産することはナンセンスであります。
その場合は生産ロットの後ろに小分けの番号を付けて区別します。
例 ロットJB20250811-01 10t
ロットJB20250811-02 10t
ロットJB20250811-03 10t
ロットJB20250811-04 10t
ロットJB20250811-05 10t
そして生産完了した100%のPCR樹脂ペレットを下記の項目で物性検査します。

上記の物性チェック問題なければ、次は環境物質測定になります。中国のPCR樹脂メーカーではほとんどRoSH自社で測定可能です。
REACH, PFAS, プロポジション65などの環境測定依頼があれば、中国の第三機関で測定可能です。

中国のPCR樹脂メーカーが持つRoSH検査機器
中国語 环保扫描器

中国第三機関で測定した
PFAS有無のレポート

中国第三機関で測定した
プロポジション65のレポート

中国第三機関で測定した
REACH関連のレポート
ステップ③ リペレットした樹脂材の異物検査
弊社サイトを応援して頂いている中国のPCR樹脂メーカーはすべてペレット異物検査、板材異物検査をダブルで行っています。
ペレット異物検査: 100g±5gのペレットサンプルを抽出して蛍光灯の下で目視検査 合格品のペレットサンプルとの実物比較
生産したペレットを板材にして表面異物検査: 検査基準は下記の例をご参考にして頂ければと思います

ステップ④ 100%PCR樹脂ペレットの出荷検査表(COA)を作成してお客様に提出します。
生産ロットのサンプルペレット 500g~1000gを2年間保管します。
下記は2社の中国PCR樹脂メーカーのCOAを皆様に展示します


当サイトを応援して頂いている中国のPCR樹脂メーカーは日本式の品質管理を積極的に導入しています。
現在すでに複数の日本のお客様に出荷実績をコツコツ作り上げております。
日本のお客様にとってサプライヤの規模を問わず、「できないことはできないまま正直事前報告してくれて、どこまでできるか、何か支援を受ければ達成できるか、一緒に仕事を協力してくれるサプライヤ」と信頼関係を長期構築することを望んていると当サイトが考えております。
ぜひ当サイトと提携している中国のPCR樹脂メーカーにご訪問して頂ければ幸いでございます
どうぞよろしくお願いいたします。