
PCR樹脂メーカーのトレサビリテー調査について
PCR樹脂のトレサビリテー調査について
PCR(Post-Consumer Recycled)樹脂のトレサビリテー調査として下記のステップに分けられます。
ステップ① 事前確認(サプライヤ段階): PCR樹脂メーカーのところで回収されたPCR樹脂ソースは本当のPCRソースなのか、PIRソースではないのか、あるいはPCRとPIRソースの混入品なのか、さらにPCR,PIRと言っても実際バージン材も含まれているなのか.....などを見極める必要があります。
その際に当サイトとして下記のトレサビリテー事前調査リストの記入をPCR樹脂のサプライヤーに依頼します。いずれ厳選された重要な質問事項なのでPCR樹脂メーカーがちゃんとこのリスト内容を理解して記入できるかどうかを見ます。


当サイトをサポートして頂いているメーカーはすべて中国国内にあるPCR樹脂メーカーであるため、トレサビリテー調査リストを日本語と中国語で依頼してメーカーからの中国語回答内容を再び日本語に翻訳します。そうすると実際日本のお客様に調査依頼書を提供する際に、日本のお客様の中国現地法人の担当者もこの調査内容を共有できます。
今まで約30社ぐらいの中国PCRメーカーにこの事前調査リストの記入を依頼しましたが、ちゃんと返事して頂いたメーカーは6社です。
下記は1社の回答事例として皆様に共有します。




ステップ② 実際PCR樹脂メーカーを現地訪問して事前調査リストの回答内容に基づき、内容の信憑性を審査します。特にPCR粉砕品ソースあるいは外注PCRメーカーからの100%PCR樹脂ペレットを購入する履歴を確認します。
中国のPCR樹脂メーカーの間にお互いにPCR100%樹脂ペレットを共有してお客様の案件を共同獲得することもよくあることです。
理由として中国ではユニークなPCRソースを調達できるのは意外と大企業ではなく、地盤の中小回収業者であり、彼らの人脈がない限り、ソースを調達できない場合もあります。さらに中国のPCR樹脂メーカーの生産規模も限りあるのでお互いに協力することは悪い話しではないと考えられています。
ステップ③ PCR樹脂メーカーが調達している粉砕品の現場を見に行くことです。
粉砕メーカーのところでちゃんと粉砕品を分けられるかどうか、在庫管理できるかどか、金属分離をある程度行っているかどうかを確認します。
日本の皆様もぜひ上記のトレサビリテー調査をご参考にして頂ければ幸いでございます!